焼き菓子とコーヒーの店「KUU(クー)」(宇部市西宇部3)が4月15日、JR宇部駅近くにオープンした。
毎日焼き上げる手作りの焼き菓子と、コーヒーや紅茶などのドリンク、ランチを提供する同店。店主は12年前に夫の地元である宇部に移住した神奈川出身の鈴川美雪さん。神奈川のほか、宇部市内のケーキ店やパン店、コーヒー店などで働いてきた経験を生かし、「接客が好きで自分の店を持つことが長年の夢だった」という念願の出店を果たした。
店舗面積は約13坪。白を基調にした明るい雰囲気の店内にテーブル6席を用意。水曜・木曜・金曜・土曜のみ営業する。
提供するのは、宇部のパン店「BENCH」(中央町1)の食パンを使ったサンドイッチ、コーヒー店「WAVES COFFEE」(朝日町2)の豆を使ったコーヒー、茶葉専門店「chasitsu」(島3)の紅茶などを市内の店から仕入れて使う。鈴川さんは「私自身がとても好きな店で、皆さん快く引き受けてくれた。どの店も本当においしく、地元に根付いた店」と話す。
化学調味料を使わず、焼き菓子は国産小麦、きび砂糖などをメインに使用する。「家族や子どもに食べさせたい体に優しい材料で、なるべく自然に近い安心できる素材を使っている」と鈴川さん。
ランチタイムは、サンドイッチをメインにスープ・サラダ・ドリンクが付く「ランチセット」(1,100円)を提供。カフェメニューには、1杯ずつハンドドリップするコーヒー、紅茶、カフェオレ、ハーブティーなどを提供する。
店内のカウンターに並ぶ焼き菓子は、「マフィン」「紅茶とオレンジのケーキ」「ガトーショコラ」のほか、プレーンや抹茶の「無添加シフォンケーキ」など日替わりで常時6種類を用意し、イートインやテイクアウトにも対応する。
鈴川さんは「家族や周りの人の支えがあって店を開くことができた。自分の店を持てたことがまだ夢のような感覚。落ち着いたらマルシェなどにも出店し、自分が作るおやつで笑顔や元気を届けたい」と話す。
「特別な日でなく、日常に寄り添う手作りおやつ。駄菓子屋のように、子どもでもふらっと立ち寄れる店でありたい。お客さまとの会話も楽しみながら、出来ることを少しずつ頑張っていきたい。コーヒー一杯からでも、新聞や本を読んだり、おしゃべりしたり、小さな店だからこそ自由にホッとするひとときを過ごしてもらえれば」と笑顔を見せる。
営業時間は10時30分~16時(ランチは11時30分~13時30分)。