完全個室型の介護施設「お泊りデイサービス せん」（宇部市恩田町1、TEL 0836-43-7502）が7月1日、宇部にオープンした。

銭湯風に仕上げた浴室

　運営は宇部市内で介護施設を運営する「助さん」（宇部市恩田町1）。「お泊りデイサービス しん」（西本町2）、「お泊りデイサービス まる」（大小路2）、「お泊りデイサービス いち」（恩田町1）に続く4施設目となる。

　山宮愁社長は「新型コロナの影響で利用者の外出機会が減ったことを受けて、室内で楽しむことに特化した施設が必要だと感じていた。他の3施設より広い浴室や、アクティブなレクリエーションができるよう新設したウッドデッキなどの場所を活用することで、活動が楽しめるようになっている」と話す。

　同施設は、介護保険の要介護認定を受けた要介護状態区分1～5の認定者を対象とした24時間体制の少人数デイサービス。日中には食事や入浴サービス、レクリエーションを提供するほか、夜間は日中の利用者を対象にした宿泊にも対応する。利用可能人数は日中は10人、夜間宿泊は5人まで。

　同施設管理者で看護師の糸永由紀恵さんは「利用者が自分の家のような居心地のよさや安らぎを感じれるように親身になって寄り添っていきたい。ここに来てよかったと思えるような楽しく明るいサービスを提供できれば。介護に対するさまざまな不安を持っている家族の手助けとなる場所にしていきたい」と笑顔を見せる。

　7月1日に創業から5周年を迎えた山宮社長は「苦労もあったがあっという間の5年間だった。当初は20代という若さや利用しやすさを重視した料金に驚かれることもあったが、地域の次の世代の介護を背負っていく覚悟でやってきた。これからも利用者が困った時にすぐ手を差し伸べられる場所でありたい」と話す。

　「各施設それぞれ違った特徴があるので、自分に合ったデイサービスを選んでもらえれば。今年から外国人の雇用にも力を入れている。将来的には彼らと一緒に海外での日本式介護の普及にも挑戦していきたい」とも。