セレクトショップ「RONDO(ロンド)」(山口市道場門前2、TEL 083-902-5337)が7月16日、山口市中心商店街にオープンした。
レジカウンターとして生まれ変わらせたアンティーク彫刻の眼鏡調整室
数年前に閉店した大正時代創業の「井ビシ眼鏡店」跡に出店した同店は、向かいのセレクトショップ「undstar(アンドスター)」の姉妹店。運営するアンドスター社長の福田真大さんは「商店街でずっと商売されていた財産が見られなくなるのはもったいないと思った。内装を見た時に『今あるものを最大限に生かす・既にあるものを新しく見せる』というコンセプトを思い描いた。そのコンセプトに沿って取り扱う商品は古着を中心に展開することにした」と話す。
約15坪の店内は、アンティーク彫刻の眼鏡調整室をそのまま残し、井ビシ眼鏡店の看板も飾るなど、「古き良きもの」を生かしたという。古着を中心に国内外から選んだ商品をそろえ、メンズ4割、レディース3割、ユニセックス3割で展開する。
店名の「RONDO」は、「回旋曲」という意味を持ち、循環する仕組みを表現し、ファッションが何度も生まれ変わることを体現する店でありたいという願いも込めたという。
福田さんは「世の中では洋服が大量生産、大量廃棄されている問題もある。その問題に直接は関わっていなくても、関心を持ち、洋服が楽しいものであるようにしたい」と話す。
「商店街を歩く人を増やしたい。インターネットで手軽に必要な物が買える時代ではあるが、歩いて買い物をしてもらうことが街の活気につながると思う。中心商店街がにぎわえば周辺への波及効果も期待できるはず。商店街は店同士のつながりが強く、人との触れ合いも感じられる。地域に愛され、街になじむ店づくりをしたい。洋服を通じて元気を与えられる存在になりたい」とも。
営業時間は10時30分~19時。水曜定休。