二輪ライダー向けの簡易宿泊施設「ライダーハウス山陽(やまのひ)」(TEL 090-5703-8918)が、山陽小野田市有帆にオープンして1カ月がたった。オープン日は8月11日。
地元出身の堀幸一さんが家族で開いた同施設。両親と一緒に祖父母の古民家を約1年半かけてリノベーションして開いた。
旅好きという堀さんは、2017(平成29)年にバイクで全国各地を巡り日本を一周した。現在も全国を巡っており2周目の達成もあとわずかという現役のライダー。「自分の好きなことをのんびりやりたいという母の思いを受けて開いた。全国のさまざまな宿泊施設に泊まった経験を生かして旅人目線で母をサポートできると思った。ライダーやサイクリスト、ウオーカーができるだけ格安に泊まれる施設を目指した」と話す。
客室は、男女別の「ドミトリー」(=相部屋を前提とした部屋)タイプの2部屋を用意。共用スペースのキッチンでは、持ち込んだ食材で自由に調理ができ、リビング、洗面所、トイレ、シャワー室を備えるほか、フリーWi-Fiも完備する。
ドミトリー利用の料金は、大人一般=2,500円、大人(バイク・自転車・徒歩)=1,800円、中高生=1,500円、小学生以下=1,000円、乳幼児無料。個室利用プランや1棟貸切プラン(1泊5人まで)も用意する。アメニティーや缶詰、ビールなどのほか、洗濯機利用、寝具一式などは別途有料。「日本一周勢を応援したい」(堀さん)と、現在日本一周中だということを自己申告で証明してもらうことで料金を200円割り引くサービスも用意した。
堀さんは「日本一周・ツーリングの中継地点や観光拠点としても便利。周辺には、別府八幡宮、江汐公園、きららビーチなどの観光スポット、温泉やラーメン店、コンビニ、コインランドリー、ドラックストアなどもある。安価で泊まれるので、バイク愛好家だけでなく、自転車サークルなど大学生にも使ってもらいたい」と話す。
今後はバーベキューなどが楽しめるように整備し、マリンレジャーや周辺地域の散策用にレンタルの釣りざおや自転車、SUP(サップ)ボードなども用意する予定という。堀さんは「ライダーハウス山陽もまだまだ走り出したばかりで未完成だが、アクティビティーなどをどんどん充実させて進化させていきたい。山口県の滞在を楽しんでもらい、旅人が長居したくなるような場所を作りたい」と意気込む。
チェックイン=15時~21時、チェックアウト=7時~13時。