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宇部で「リアルすごろくゲーム」初開催へ 路線バスでゴール目指す

企画した山口大学都市・社会システム工学研究室のメンバー

企画した山口大学都市・社会システム工学研究室のメンバー

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 バス路線を活用したリアルすごろくゲーム「第1回バスすごろくUBE」が9月25日、宇部市内で開催される。主催は、山口大学都市・社会システム工学研究室と宇部市公共交通協議会。

「バスすごろくUBE」を主催する学生ら

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 参加者はサイコロを振り、出た目に応じて宇部市内を路線バスや徒歩で移動して設定されたゴールを目指す。

 同イベントを企画した山口大学大学院創成科学研究科博士前期課程1年の辻辺貴晃さんは「バスや鉄道などの公共交通を維持することは地域にとって非常に重要だが、学生でも通学だけなど利用機会がごく一部に限られているのが現実。そこで、ゲーム『桃太郎電鉄』のバス版というアイデアを考え、バス路線を利用することで今後もバスを使ってもらうきっかけになるイベントを企画した。参加者には下車したバス停付近を散策し、そこで見つけた魅力ある風景を撮影してもらい、その写真を街の情報として広く発信していきたい」と話す。

 当日は、スタート地点のJR宇部新川駅に集合し、宇部市営バスの一日乗車券を使ってゴールを目指す。

 現在、参加チームを募集している。参加対象は、1チーム4人で構成する宇部在住の大学生・高専生・高校生で、5チームまで受け付ける(5チームを超える場合は抽選)。参加無料だが、昼食代やスタート地点までの交通費は自己負担。優勝チームには賞品を贈呈する。

 研究室の学生を指導する鈴木春菜准教授は「若者が自分たちの目線で地域や公共交通の楽しみ方を考えてくれることを大変頼もしく感じている。参加者には、大人の押し付けではなく、自分たちで地域の魅力を見出し共有することの楽しさを実感してほしい」とエールを送る。

 辻辺さんは「宇部高専や宇部高校の学生も仲間に入ってもらい、総勢14人で準備を進めている。今回は、テストイベントとして参加者の世代や人数を限定して実施するが、第2回・3回と継続しながら内容をブラッシュアップしていきたい。新しい企画を考えてみたいという挑戦する学生を増やしていくとともに、幅広い世代の市民に広がる活動にしていきたい」と意欲を見せる。

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