スペイン料理を楽しむイベント「恋するピンチョス2022」が現在、山口市内の飲食店で開催されている。
1552年、現在の山口市でキリストの誕生を祝う祭典「降誕祭」が行われた。これが日本で初めてクリスマスを祝う行事とされており、このことを記念した事業「日本のクリスマスは山口から」の一環で毎年、開いている。主催は山口商工会議所など市内の企業・団体でつくる「日本のクリスマスは山口から実行委員会」。
山口市内の飲食店やホテルが、スペイン・バスク地方の前菜であるピンチョス(一口サイズの軽食)やディナーなどクリスマスオリジナルの限定メニューを提供する。
参加店は、バー「ISO’S BAR」、レストラン「セントコア山口 レストラン カスケード」、サラダ専門店「Mr.Gleen」、イタリアン食堂「GAMBERO ROSSO」、ピザレストラン「Pizzeria VOLPE BIANCA」(以上、湯田温泉)、「イタリア食堂ベケ!?」(野田2)、居酒屋「路地裏ごはん さいさん」、イタリアンバル「Italian‐Bal‐Calvo」(以上、中市町)、カフェ「Cafe L’ancre」(大市町1)、サンドイッチとトレトゥール(フランス総菜)の店「Sandwichet Traiteur A.B.C」(道場門前1)の計10店。提供する日時や料理内容は各店で異なる。
毎年、「12月、山口市はクリスマス市になる」をキャッチコピーに1カ月間にわたって多彩なイベントを展開する同事業。今年はこのほか、12月31日までの期間中、国宝瑠璃光寺五重塔のライトアップ、山口県立美術館横の「亀山公園」や湯田温泉街、山口市中心商店街などの街中のイルミネーションなどの「灯(あか)り」、コンサートなどの「音楽」「食」にちなんださまざまなイベントを市内各所で開く。
小川賢浩副実行委員長食部会長は「最初は4店舗からのスタートだったが、コロナ禍で厳しい状況に置かれている中でも、クリスマス市事業を応援し地域に貢献したいと賛同してくれた飲食店が増え、今年は10店舗が参加してくれた。当事業は、1997(平成5)年の初開催以来約25年間、地域の団体や住民によって続けられてきた。地元の人にも観光客にもイベントを通して、地元飲食店や山口の歴史と魅力を知ってもらい、街のにぎわいや交流人口の拡大につながっていけば」と話す。