宇部西高校近くの住宅で26年間続いた冬のホームイルミネーションが現在、最後の点灯をしている。
外壁やカーポート、屋根、庭など敷地内の全体に無数のオブジェを飾り付け、「すごすぎる」と毎年話題を呼ぶ清水さん宅のホームイルミ。最後の点灯が始まった12月1日以降、「毎年楽しませてもらった、ありがとう」と県内外のファンも訪れているという。
「26年分全部飾って、フィナーレを最高に飾ろう」と話す清水好美さん(74)と妻のみつ子さん(66)。土台作りや主な電気配線は好美さん、モチーフの設計やデザインはみつ子さんが行い、夫婦二人三脚で明かりをともしてきた。
みつ子さんは「小さいときからキラキラ、ピカピカするものが好きだった。イルミネーションの始まりは新築祝いにもらったゴールドクレストに装飾し、ものすごくきれいだったこと。娘たちも『きれい』と感動し、喜ぶ顔がうれしくて、もう少し飾り付けてみようと少しずつ増えていった」と振り返る。
始めのうちは白熱球だったが、少しずつLEDに変えていき、最後となった今回は倉庫に眠るほぼ全ての電球を飾りつけ、例年よりも多い約10万個のLEDで仕上げ、清水さん夫妻の集大成となった。
今年のテーマは、娘と孫娘への思いを込めた「姫たちのメルヘンランド」。フェンスには最後の新作となった「魔法のランプ」やディズニープリンセスなどのモチーフが見物客を出迎える。
みつ子さんは「ここまでスケールが大きくなるとは自分たちでも驚いている。最後に明かりを消す時は大変だったことや上手にできたことをたくさん思い出して寂しいかもしれないが、やりきった満足感でいっぱい。好きなことを26年も続けてこられたことは、見に来てくださる方、そして何より主人がいてくれたから。『きれい』を26年間、皆さんと共有できたことがうれしい」と笑顔を見せる。
好美さんは「高いところの作業などを考えると今が引き際と感じた。達成感は120%。元々私は登山、妻はガーデニングが好きなので、今後はその時間に充てたい。駐車場がないので、近くの広場に止めて歩いて来てもらえたら。寒い日が続くので、暖かくして来てほしい」と呼びかける。
点灯時間は17時30分~21時。来年1月10日まで点灯する。