山口への移住をサポートするサービス「住むリゾ」(山口市秋穂二島)が、事業開始から間もなく3カ月を迎える。
運営は、ビルなどの空調設備の施工を手がける東昇恒産(本社=東京都中央区)。社長の澤谷孝志さん(74)は山陽小野田・厚狭出身で、2年ほど前から東京と山口の2拠点生活をしながら事業の準備を進め、モデルハウスの完成を機に移住した。
澤谷さんは「進学のため上京してずっと東京で暮らしてきたが、コロナ禍になり地方の良さを改めて実感した。同じ思いの人も多くいるはずと思い、いつかやりたいと思っていた住宅関係の事業開始に踏み切った」と話す。
提供するサービスは、空き家をリノベーションした住宅の販売。都市部で生活しているリタイア世代や、老後のセカンドライフを地方で暮らしたいと考えている人を対象に県内の物件を探して紹介し、リノベーションして販売する。
現在は、山口・秋穂二島を拠点に活動する澤谷さん。これまでに全国各地を見てきたが、海の美しさや景色の良さに魅了されたという。
澤谷さんは「移住を考えている人に自分の体験を伝えられることも強みの一つ。秋穂のモデルハウスを活用し、今後は庭にピザ窯を作ったり、広い裏庭を貸し出したりして地域の人との交流の場としても活用したい。宿泊付きの観光案内なども行ってみたい。今持っている構想を発展させて、楽しい人生を送っていければ」と話す。
営業時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日定休。