世界中のボードゲームで遊べる「ボードゲーム倶楽部 ALSPIEL(アルシュピール)」(山口市道場門前1、TEL 090-1352-4916)が1月6日、山口にオープンした。
日本のほか、ドイツやフランスなど世界中のボードゲームを1000種類以上用意し、自由に遊べる同店。子ども向けや初心者向けのルールが簡単なものや上級者向け、2人用や大人数用など、さまざまなものをそろえる。
店主は山口出身の結城俊和さん(ニックネーム=「AL(アル隊長)」)。結城さんは「趣味でボードゲームを集めていた。コロナ禍のおうち時間でさらに人気が高まり、購入する人も増えたボードゲームだが、地元では楽しめる場所がなかった。初めて見るゲームなどたくさんそろえているので、友人や家族、1人でもふらっと気軽に来てもらえる場所になれれば」と話す。
店舗面積は約21坪。店内に6人用テーブル2卓、4人用テーブル3卓、2人用テーブル1卓、カウンター席2席を備えるほか、人狼ゲームや架空の殺人事件を題材に物語を進める推理ゲーム「マーダーミステリー」用の「人狼マダミスルーム」に8人用の円卓を備える。
料金は、1時間=500円(20分ごとに200円)。フリータイムは平日=2,000円、土曜・日曜・祝日=3,000円。飲食の持ち込みは、ごみの持ち帰り前提で可能。アルコールや手が汚れるもの、匂いの強いものは不可。
結城さんは「ボードゲームが初めての方でも楽しんでいただけるようルールを丁寧に説明する。相席可能な人がいたらスタッフでセッティングさせてもらうか、いない場合でもスタッフがゲーム相手をするので、1人でも気軽に足を運んでもらいたい」と話す。
4月からは同所で「声優教室」を開講する。結城さんは元声優・声優講師・役者で、約25年前に声優の道を志して上京。洋画の吹き替えやアニメ・舞台などに出演した経歴を持ち、今月からは商店街内のカルチャースクール「カルチャーどうもん」で、声優に興味がある人向けに声優コースの声優講師を務めている。
声優教室では、将来プロを目指している人に向けた基礎的なレッスンを行う。結城さんは「声優になるためには養成所の学費や引っ越しなど費用もかかるが、夢を仕事にできるのはほんの一握りの人だけ。まずは自分の可能性を地元で知ってもらい、実際に養成所に行ったときにはトップのスタートができるくらいの演技力を身に付けてもらいたい」と話す。
「ボードゲームを通じて新たな出会いと楽しさを共有できる場所を作り、そして本格的な声優育成の場を目指していきたい。場所が山口県(長州藩)にあるということで、声優界の松下村塾を目指し、若き声優を育てていけたら。これまでの経験を生かして地元と声優界の橋渡しができれば」と話す。
営業時間は13時~23時。水曜定休。