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萩にラーメン「侍」 介護タクシー会社が異業種参入、車いす来店にも対応

「どんな人にもラーメンを楽しんでほしい」と話すオーナーの横田崇さん

「どんな人にもラーメンを楽しんでほしい」と話すオーナーの横田崇さん

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 萩にラーメン店「萩中華そば 侍」(萩市椿東、TEL 090-9271-1064)がオープンして2月17日で1カ月がたつ。

チャーシューが特徴的なラーメン

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 同市で介護タクシー「ケアタクシー萩」を経営する「ほすぴたりてぃサービス」(平安古町)の横田崇社長が、移転した「いり吉」跡に開いた。元鍋料理店の店舗をそのまま生かした落ち着いた雰囲気の店内に、カウンター席のほか個室も完備し、高さを調節できるテーブルで車いすやベビーカーでの来店にも対応する。

 萩生まれ神奈川育ちの横田さんは大学で福祉を学んだ後、萩にUターンし、保険営業マンなどを経て2018(平成30)年に同社を起業。高齢者や身体が不自由な人の通院などをサポートする中で、「毎日が病院と家の行き来だけになってしまう人が気分転換できる場所を作りたい」と、自身が好きなラーメン店の開業を決意した。

 定番の「中華そば」(750円)や辛めのスープの「赤チャーシューそば」(1,000円)など、「メニューは増やしすぎずシンプルに」(横田さん)設定。「手打ち中華そば 侍」(山口市仁保)でノウハウを学んだという鶏がらしょうゆに、アレルギーに配慮して卵を使わない自家製麺を取り入れ、「健康的で重くなく、誰もが食べやすいラーメンを目指した」と横田さん。「煮卵」(100円)や「炭火焼きチャーシュー」(200円)などのトッピングも用意する。

 横田さんは「女性1人での来店が予想以上に多く、店構えが『1人でも入りやすい』と好評で、平日のみの営業にもかかわらず連日たくさんの方に来店していただいている。現在スタッフを募集しており、いずれは土日の営業も検討したい。ラーメン屋のほかにも、かつての自分のように起業したい人のサポート事業もしていければ」と話す。

 「福祉の仕事で車いすの方に接する中で、どうしても気持ちが暗くなっている人が多く、外出しようにも入れる店が少ないのが現状。いずれは店まで送迎できるようにしたり、車いすの方の家を掃除する仕事をできたりすればと構想している。どんな人にも気軽に来てもらえる店を目指し、『障がい者・高齢者』と『健常者』との摩擦をなくすための一助になりたい」とも。

 営業時間は11時~14時。水曜・土曜・日曜定休。

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