長門湯本温泉の「ホテル長門はらだ」(長門市深川湯本、TEL 0837-25-3521)館内に2月11日、ドッグランとカフェスペースがオープンした。
1870(明治3)年創業の老舗で、1977(昭和52)年に「ホテル長門はらだ」に改称した同館。20数年前に当時はまだ珍しかった犬と宿泊できるサービスを始め、現在は全16室のうち10室が犬と宿泊可能。食事会場は、犬と一緒に過ごせる場所と人だけの場所を別に設ける。
ドッグランとカフェスペースは、1階ロビーのお茶座敷と土産コーナーがあった約40平方メートルのスペースに新設。カフェスペースから愛犬が遊んでいる様子が見られるようにしている。
「うちのスタッフは、わんちゃん好きが多い。ホテル内では親しみを込めてわんちゃん、もしくは名前で呼ぶことにしているという」と当代の原田雄三(たけぞう)さんは話す。
「経営を継いでいた兄が6年前に亡くなり、私が実家に戻ることになった。旅館経営について学びながら、兄の構想にあった野外ドッグランの開設を模索した。お客さまの様子を観察したり、ほかのホテルから学んだりしてアイデアを練った結果、わんちゃんにもくつろいでもらうため館内に併設した。ホテル内に併設されたドッグランは県内初では」と話す。
ドッグランを利用できるのは小型犬で、利用料はドッグランとカフェスペースのみは1組当たり800円~。宿泊客は利用無料。
原田さんは「飼い主にとって、わんちゃんは家族の一員。だからこそ、一緒に来ているわんちゃんにも心休まるひとときを過ごしてほしい」と笑顔を見せる。