宇部のリゾート施設「ココランド」（宇部市上宇部）内に3月1日、犬と泊まれるホテル「TOKIWAN（トキワン）」がオープンした。

犬用のドッグバスも備える

　コロナ禍で宴会や宿泊などの客数が激減しているという同施設が、新しい試みを模索する中で近隣に犬と泊まれる宿泊施設が少ないことから新事業を立ち上げた。

　これまで客室だった場所を改装し、専用の入り口を設置して一般客と交わらないように配慮。食事は夕食・朝食ともに部屋で提供するほか、チェックイン・チェックアウトも部屋で行う。

　約9坪から約22坪までの部屋を用意し、客室数は常盤湖畔や瀬戸内海を見渡せるテラス付きの「スーペリアツインルーム」（最大2人まで）5室、「デラックスツインルーム」（最大4人まで）2室の計2タイプ7室。

　宿泊料金は1泊2食付きで1人利用の場合は24,200円～、2人以上の場合は18,700円（1人あたり）～。体重10キロまでの小型・中型犬を1室あたり2頭まで宿泊でき、犬の宿泊には1頭につき1泊2,200円が別途掛かる。犬は、生後4カ月以上でトイレのしつけができているなどの利用上の注意事項がある。

　企画戦略室室長の森田剛さんは「今後ドッグランの開設も予定しており、地元の人にも利用してもらえるようにしていきたい。ココランドにお越し頂けるきっかけになると考えており、地域の人が集い、地域に必要とされ、地域に愛される施設になっていくことを目指している」と話す。

　「日常とは異なる客室で愛犬が快適に過ごせるように」と、ゲージや犬用シャンプーなどの備品をそろえ、犬用アメニティーにも注力。今後は1階のショップで犬用のおやつやおもちゃなどを販売する予定という。

　森田さんは「コロナ禍の影響で社会全体が旅行を自粛する傾向にあり、癒やしを求めて新たにペットを飼い始める人も増えている。愛犬と暮らす人のニーズに応え、旅の思い出の宿泊先として選んで頂けるホテルを目指し、当館スタッフ一同、よりきめ細かいサービスの提供と向上に努めたい」と意気込む。