地元のクリエーターを発掘・支援するイベント「Rethink Creator PROJECT(リシンク・クリエーター・プロジェクト)」が3月1日、新山口の産業交流スペース「Megriba(メグリバ)」(山口市小郡令和1)で開かれた。
同プロジェクトは、「日本中でクリエーターの地産地消を」を掲げ、日本たばこ産業(JT)が取り組む「Rethink PROJECT」の一環として行われている。今回は山口市が主催し、全国のクリエーターの育成や仕事のマッチングを手がけるクリエイターズマッチ(東京都渋谷区)が運営した。
当日は28人が参加し、「山口市中心市街地の活性化」をテーマに実施。講師には山口市在住のクリエーター・大草快貴さんと阿武町在住のデザイナー・中村龍太郎さんが登壇し、身近なことについて少しだけ視点を変えて考える「Rethink講座」などを行った。
ワークショップでは、「中市商店街のアーケード」と「善福寺西向地蔵菩薩」の写真を題材にし、参加者がグループごとにキャッチコピーを考案した後、中村さんがPCで写真にコピーを入れる作業を行ってポスターを仕上げた。完成したポスターは今月27日から、山口市内の郵便局24カ所で掲示される予定。
中村さんは「PCの画面をそのまま見せながら作業することはあまりなく、時間も限られた中で難しさもあったが、大草さんとのやり取りも含めて、少し変化を加えるだけで印象が変わっていく様子を見てもらえた。意外と簡単にやれそうだとか、デザインってそんなに難しくないなとか、その裏側みたいなところを楽しく伝えられたのでは」と振り返る。
山口市ふるさと産業振興課の赤野誠主幹は「参加者で制作したポスターを掲示するというアウトプットまであるのが今回の事業の良いところ。参加者の方も、そのアウトプットがあるからより真剣に、よりリアルに考えてもらえたのでは。結果としてすごくインパクトのある、通常ではなかなか出てこないようなポスターができた」と話す。