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長門・俵山温泉に新土産品「さるきちタオル」 県立大生が開発、新キャラも考案

「さるきちタオル」を手にする澤田美羽さんと宮野会長(右)、藤田社長

「さるきちタオル」を手にする澤田美羽さんと宮野会長(右)、藤田社長

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 山口県立大生が開発した新たな土産品「さるきちタオル」が2月10日、長門・俵山温泉に登場した。

白猿の湯に並ぶ「さるきちタオル」

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 制作したのは、同大国際文化学部文化創造学科4年の澤田美羽さん。温泉に行くのが趣味で、「西の横綱」と呼ばれるほどの泉質を誇りながらも衰退している俵山温泉の現状を知り、「温泉グッズを開発することで話題作りや、訪れるきっかけ作りができるのでは」と、地域活性化を促すプロダクト開発を卒業研究のテーマに設定した。

 当初は卒業制作として進めていたが、1年ほど前に山口ケーブルビジョンで放送された同大生の取り組みを紹介する番組で、澤田さんの取り組みを知った「人事情報システム」(山口市矢原)の藤田良三社長が「俵山温泉の新たな土産品として開発してほしい」と持ちかけ、商品化に至った。

 開発に当たり、澤田さんは「俵山温泉には白猿の伝説があり、『見ざる、聞かざる、言わざる』の三猿が有名だが、絵柄が統一されていなかった。三猿は日光や秩父などでも有名なので、イメージ作りのためにはある程度の差別化が必要だと思った」と新しいイメージキャラクター作りにも取り組み、長門の特産品である「ゆずきち」を組み合わせた「さるきち」を考案した。

 商品化したタオルは、「さるきち」を入れた青色、緑色、黄色の3色のフェースタオルと、俵山温泉の公式ロゴマークが入った白色のフェースタオルの2種類。各1枚ずつを防水透明巾着袋に入れて、1セット550円で販売する。

 開発資金を援助した藤田社長は「学生の取り組みを応援したい気持ちと、俵山温泉を活性化したい思いで商品化を支援した。期待通りの素晴らしい商品ができあがった」と話す。俵山しっちょる会の宮野修治会長は「新しい土産品が誕生してうれしい。若者らしい感性で良いタオルに仕上がっている。これからの俵山の活性化につながれば」と期待を込める。

 澤田さんは「誰かに贈りたい土産品としてだけでなく、自分用としても購入したくなる温泉グッズを目指して開発した。このタオルを自宅でも使ってもらい、俵山温泉のことを思い出してほしい。自宅でも湯船に浸かろうとか、今度は数日間滞在しよう、人にも薦めてみようなどの動きにつながり、温泉を通した『健康の輪』が生まれたら」と笑顔を見せる。

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