犬と泊まれる民泊施設「Cafeサンライズ&民泊サンセット」(山陽小野田市日の出4、TEL 080-1620-0731)が4月29日、山陽小野田にオープンした。
同施設を開いたのは、地元出身の衞藤忠さん。これまで自動車製造・品質管理の仕事に38年間従事した衞藤さんは、「会社の先輩が定年退職後に居心地の良いカフェを開業したのを見て、こんな風にカフェをやれたらと思い、挑戦してみよう」と、2021年7月に早期退職して開業した。
古民家を改装した同施設の2階に、個室タイプの6畳3人部屋「周防の間」、8畳4人部屋「長門の間」を備える。予約状況によっては男女別の「ドミトリー」(=相部屋を前提とした部屋)とし、臨機応変に客室対応する。これらに2階の「談話室」も加えて一組最大11人の宿泊が可能。客室には、3段ベッドのほか、エアコン、テレビ、化粧台などを設置し、ヘアブラシやコットンなどのアメニティも用意する。
設備は、談話室に共同ミニキッチンや電子レンジ、湯沸かしポット、冷凍冷蔵庫などを設置する。1階と2階に洗面所やトイレ、1階に風呂場を備えるほか、フリーWi-Fiも完備する。
宿泊料金は、一般=4,000円、未就学児=2,000円(寝具を追加する場合は別途料金が必要)。希望者には「朝食モーニング」(540円)を提供する。5月末までは、オープン記念として宿泊料金を500円割引する。
衞藤さん自身も犬好きで、看板娘の愛犬・瀬奈ちゃんを飼っていることから「ペットと一緒にのんびりとくつろげる空間を作りたい」と、1階縁側と2階談話室にペット用サークルを設置する。ペットの宿泊料金は、500円(ペットシーツ、清掃込み)。
カフェ営業は、7月頃から始める。衞藤さんは「仕事で埼玉に住んでいた時に、近所にあった『たからんちCafe』に毎週末通い、店主と2人のスタッフからカフェの開業に必要な事を教わった。地元に戻った直後に、不幸があってカフェを閉店すると連絡があった。お世話になった方々の思いを受け継ぎ、『新生たからんちCafe』でもある『Cafeサンライズ』がこれから立ち上がる」と話す。
「山陽小野田は、秋吉台や萩などの観光地にアクセスが良い場所。今後は、宿泊者と一緒に竜王山でのヒメボタル鑑賞ツアーなども行っていく予定。市の魅力を知ってもらい、観光を盛り上げたい。地域の方の井戸端会議の場や、つながりを生む交流の場にもなれば」とも。
チェックイン=15時~、チェックアウト=~10時。当面は不定休。