宇部ときわ公園内「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」(宇部市野中3)で現在、企画展「バラ展~ワールドローズクラシック~」が開かれている。
2017(平成29)年のリニューアルを機に、バラの栽培に力を入れている同館。同展では、市制100周年を記念して作出された「宇部百花(ももか)」の誕生ストーリーをまとめたパネルのほか、「宇部小町」など宇部に由来するバラや、希少性のあるバラなど300品種400株を展示する。
「宇部百花」を作出した宇部市ときわ公園課の松原宏樹さんは「ヨーロッパやアジアなど、世界のさまざまな場所で咲くバラがどう広まっていったのか、歴史とともに学べるようになっている。華やかさだけでなく、アカデミックな要素を兼ね備えたバラのコレクションを見てもらいたい。どのような経緯で現代のバラに至ったのかというストーリーも含めて楽しんでもらえれば」と話す。
期間中、バラに関するイベントを実施する。今月13日・14日には、中庭のバラを中心にライトアップする「ローズナイト~植物館夜間開館~」(18~20時)や、光る花手水の展示などを行うほか、同20日には早朝ガイド「ミュージアムのフレグランスローズ巡り」(料金=1,500円、定員20人、要予約)を初めて行う。
このほか、「宇部ばら同好会によるばら展」や「宇部小町」「宇部百花」の販売(同13日・14日)、押し花体験(期間中の土曜・日曜)、押し花の作品展示、「薔薇(ばら)めぐりスタンプラリー」などを行う。
宇部市ときわ公園課主任の島谷恵子さんは「4月に行った夜間開館では、若い方を中心に約600人の来場があった。今回初めて実施する早朝ガイドは、香りが一番良いと言われる朝の時間帯のバラを楽しめるほか、バラをイメージしたおしゃれな朝食の提供や、バラに合う多年草の苗などのプレゼントも用意する。早起きできる人はぜひ参加してほしい」と話す。
松原さんは「植物館は、学習機関ということもあって学びを重視した展示になっている。バラの美しさや香りだけでなく、個性を持った世界中のバラの多様性も含めて楽しんでもらえれば」と来館を呼びかける。
今月21日まで。火曜休館。