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山口宇部空港の「ふれあい公園」に、県内初の「インクルーシブ大型遊具」完成

完成した「インクルーシブ大型遊具」

完成した「インクルーシブ大型遊具」

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 山口宇部空港に隣接する「ふれあい公園」(宇部市沖宇部)に県内初の「インクルーシブ大型遊具」が完成し、5月27日にオープンする。

インクルーシブ遊具

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 「インクルーシブ遊具」は、年齢や性別、障がいの有無に関係なく子どもたちが一緒に遊べる遊具のこと。子育て世代の憩いの場の創出を目的に、宇部市がおよそ1億円をかけて整備を進めてきた。

 完成した遊具広場の面積は、約1200平方メートル。「児童用」と「幼児用」の2つのゾーンで構成し、58の遊具の内、28の遊具がインクルーシブ遊具。地面をクッション性のあるゴムのチップで舗装し、車椅子でも移動しやすいようにしたほか、屋根付きの空間など休憩スペースも設置した。

 駐車場も拡張し、これまでより67台分増えて133台が収容可能になった。同市公園緑地課の渡部亮主任は「ふれあい公園は、離発着する飛行機をすぐ目の前で見ることができ、普段から多くの利用がある。空の玄関口のそばに誰もが笑顔になれる公園ができたことで、宇部市の新たなシンボルとなり活性化につながれば」と話す。

 遊具は、空港・飛行機・空をコンセプトにデザインされている。メイン遊具は、ローラースライダー、ネットフロア、トランポリンなどで、インクルーシブ遊具は、幅広スロープアクセス滑り台3基、回転遊具、高さ違いの砂場スタンドなど。

 デザインや施工を手がけた「タカオ」(広島県福山市)の企画課未来戦略広報室室長の羽原健二さんは「アグレッシブなデザインだが、考えていたものが形になり、子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を見た時は感慨深かった。誰もが使いやすく、自分らしく遊べる遊び場作りを目指している」と話す。

 同25日には内覧会が開かれた。宇部市内の放課後等デイサービスで保育士として働く沼田亜矢さんは「2人子どもがおり、1人は足が不自由だが、同じ遊具で一緒に遊べるなんて夢のよう。親が車椅子から乗せたり降ろしたりするのも大変で、ほかの子たちを待たせてしまう焦りもある。気兼ねなく楽しい時間を共有できるのがうれしい。たくさん遊びに来たい」と笑顔を見せる。

 オープン日は、9時45分からセレモニーを行う。篠崎圭二市長や地元の園児らがくす玉割りを行うほか、宇部市のプレーカー「GO!GO!あそぼうCAR」が来場する。

 開園時間は8時~21時。

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