棚田を活用した「犬ヶ迫キャンプ場」（宇部市東吉部）が宇部北部にオープンして1カ月がたった。

一番高い場所から見た風景

　高齢化が進む宇部・吉部地区を盛り上げようと、昨年8月に地元の有志約20人が設立した「吉部フォレストクラブ」が運営。会員それぞれの特技を生かしてキャンプ場を整備し、4月15日にオープンした。

　棚田を活用して作った9つのサイトは、面積が28～110平米。それぞれのサイトで広さが異なる。Wi-Fiやコンセントを備え、有料でテントやバーベキューコンロなどを貸し出す。利用料金は、1サイト＝1泊1,000円、デイキャンプ500円。利用者1人につき、高校生以上＝500円、小中学生＝300円、60歳以上＝200円。未就学児無料。

　オープン直後からにぎわい、1カ月で約170人が利用。下関や山口からの利用者が多く、ゴールデンウイーク期間中には9つのサイトがほぼ埋まったという。

　代表の徳永博さんは「利用客からは『とても静かな場所で快適に過ごせた』『川のせせらぎが心地良かった』という声が多くあり、次回の予約をして帰る人もいる。土曜日は約1カ月先まで予約でほぼ埋まっている状況。平日はデイキャンプやソロキャンプで利用する人も多く、楽しんでもらえてうれしい」と笑顔を見せる。

　「買い出しのできる店が近くにないのは不便だが、楠こもれびの郷で風呂に入ったり、食材を調達したりしてもらい、吉部と万倉の両方の活性化になれば。ブランコやジップラインなど、子どもが楽しめる遊具を整備中なので、今後も楽しみにしてもらいたい」とも。

　受付時間は9時～15時。