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宇部・ときわミュージアムで「サボ展」 希少種のサボテン展示、夜間開館も

「当館のルーツであるサボテンをぜひ見に来てほしい」と越智さん

「当館のルーツであるサボテンをぜひ見に来てほしい」と越智さん

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 企画展「サボ展」が6月3日、宇部ときわ公園内「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」(宇部市野中3)で始まった。

特別展示室には初展示のサボテンも

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 1960(昭和35)年に「宇部常盤サボテンセンター」として開園し、2度のリニューアルを経た同館。今回は同館のルーツであるサボテンにスポットを当て、世界的なサボテン分類学者で同センター設立にも尽力した伊藤芳夫さんが作出した品種を含む、国内でも同館にしかない約100品種の花サボテンを順次展示する。

 宇部市ときわ公園課主任で樹木医の越智大吾さんは「サボテンに特化した企画展は初。見頃が続くバラなどとは違い、サボテンは一斉に咲いてしおれるのを周期的に繰り返すため、やりたい気持ちはあっても企画のメインにするのが難しかった。今回は、花が見られない時でも楽しんでもらえるイベントを多く用意することで、実施することができた」と話す。

 期間中、「伊藤芳夫博士のペン画展」や、同館で作出されたサボテンの紹介パネルの展示、来館者から募集したサボテンの写真やイラストの展示のほか、「サボテンクイズ」を実施する。クイズに答えて全問正解すると抽選で5人にサボテンの命名権が贈呈される。

 一晩しか咲かないサボテン「三角柱」の「夜咲観賞ツアー」(日時未定、開花2日前にSNSで告知)や、希少なサボテンの種またはサボテンプレゼントの応募券が当たる「サボテンの種ガチャ(レア)」(1回100円、同月18日にはガチャ購入者先着100人に栽培キットを進呈)、同月10日にはサボテン講習会&ガイド(要予約、先着20人程度、500円)も実施する。

 越智さんは「特別展示室では、普段バックヤードで管理し一般公開していない貴重なサボテンも展示する。現存する伊藤先生のサボテンや、紹介パネルを見て作出の苦労などに思いをはせながら楽しんでもらえれば。私が作出した品種も花が咲けば展示するので見に来てほしい」と笑顔を見せる。

 宇部市ときわ公園課主任の島谷恵子さんは「最近はさまざまな企画を実施しているためか、『初めて来場した』という方が増えているように感じる。前回のバラ展での夜間開館では市外も含めて一晩で2000人近くの来場があり、植物館の認知が広まり定着しつつある。今年はいろいろな企画を実施する予定なので、楽しみにしてもらえれば」と来場を呼びかける。

 今月25日まで。開館時間は9時~17時、火曜休館。「夜咲観賞ツアー」開催時の夜間開館は19時~22時を予定する。

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