宇部の食品量り売り専門店「F -Food Bulk&Gift-」(宇部市西梶返3、TEL 0836-43-9595)が8月8日、5周年を迎えた。
同店は、「あなたの健康をプロデュース」をコンセプトに、保健師や食生活アドバイザーなどの資格を持つ藤本美砂子さんが2018(平成30)年に開業した。
販売する食品は、オーガニックのナッツやドライフルーツ、チョコレート、スーパーフード、専用機器で搾りたてを提供する「ピーナッツバター」、オリーブオイル、はちみつなど約120種類。来店客が自らレバーを引いて商品を取り出す「セルフの量り売りスタイル」(20グラム以上、1グラム単位)で、持参した瓶や食品保存容器などに詰めて販売する。
藤本さんは「5年目に入ったが、初来店の方でも自分の容器を持参してくれるなど、買い方が浸透してきたように思う。2021年からはオンラインショップでのサブスクも始め、関西や沖縄など県外からの利用も増えた。コロナ禍で巣ごもり需要が高まり、大人のおつまみや子どものおやつなど、駄菓子屋感覚での利用もある」と話す。
昨年10月と今年の6月には量り売りのマルシェイベントを開くなど、「エコな買い物スタイルの輪を広げる」取り組みも積極的に行っている同店。「マイ容器」で必要な量だけ購入することで、食品ロスやプラスチックごみ削減につなげる。
藤本さんは「楽しみながら環境に貢献できる量り売りを当店で体験してもらい、無駄がない買い物の良さを発信し、定着させていきたい。環境への意識を持ち、自身の生活スタイルを一人一人が考え直すきっかけとなり、食べ物を捨てない社会になっていけば」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時30分。火曜、隔週水曜定休。