宇部・美祢・山陽小野田の産業スポットを巡る観光バスツアー「大人の社会派ツアー」が9月から始まる。現在、参加者を募集している。
同ツアーは、産業の発展と深く結びついた地域の歴史や地域社会に貢献する企業の取り組みを学び、企業OBが「産業観光エスコーター」として同行することや、ご当地グルメを楽しむのも特長で、9月~12月の間に18コース・27ツアーを実施する。
8月2日に募集を始め、日本一長い私道「宇部伊佐専用道路」を通って石灰採掘場に行くツアーが開始10分で満席になったほか、「山陽オート」のバックヤード見学やコース内でレース観戦するツアーもすでに満席になっている。参加者は約半数が県外在住者という。
宇部観光コンベンション協会の大下敬之次長は「ふるさとの産業と歴史を巡る大人旅として親しまれ、17年間続けることができている。当初は60~80代が中心だったが、近年は30代など若年層の参加も増えてきた。普段は立ち入れない場所を盛り込んでいるので、非日常感や地元の魅力を楽しんでもらいたい」と参加を呼びかける。
今回は、コロナ禍で自粛していたコースを復活したほか、「砕石露天掘りの現場を見学・玉石磨き体験、生コン工場内の見学と実験」と「バラエティに富んだ『日本の工場』」の2ツアーを新設。
9月28日には、特別版として「山口県の空の玄関『山口宇部空港』エリア産業観光ツアー」を同協会主催で実施する。普段は入れない空港の滑走路をバスで走行後に下車してウォーキングするほか、空港周辺の工場や、ときわ公園・動物園を見学する。
特別版について、大下さんは「制限区域でもある滑走路のバス走行やウォーキングは初めての試み。工場見学では山口県産業技術センターと超高温材料研究センターで、JAXA展示物に関することや航空機などの素材に関する話を聞ける貴重な機会。募集期間を延長したので多くの方に参加してもらえれば」と話す。
問い合わせは、宇部観光コンベンション協会(TEL 0836-34-2050)まで。