「カフェGAGAGA」(宇部市寿町2、TEL 0836-52-8891)が11月21日、宇部にオープンした。
店主は、山陽小野田出身の吉岡裕文さん。萩の旅館に3年ほど勤務し、約15年前に上京。カフェやフレンチレストラン、和食店などでサービス業に携わり、今年4月にUターンした。
吉岡さんは「10年ほど携わっていた福井新聞社主催のイベントで『小学館ガガガ文庫』編集者の岩浅健太郎さんと出会い、ライトノベル(ラノベ)の面白さにどっぷりとハマって人生が一転した。久しぶりに山口に帰ってきた時に、シャッター街の様子に寂しさを感じ、岩浅さんやラノベ作家・平坂読さんから受けた衝撃が、カフェを開業する決め手となり出店を決意した」と話す。
同店のコンセプトは、吉岡さんが一番好きなラノベの一文から取ったという、「みんなが幸せに笑っていられる最高に馬鹿馬鹿しくて楽しいだけのカフェ」で、和の雰囲気を取り入れた店内に、テーブル席15席、カウンター3席を設け、片隅にラノベコーナーを設置する。吉岡さんは「日常的に立ち寄れるような店構えで、お客さまとの関係性を築いていければ」と話す。
提供するフードメニューは、日替わりのピラフとサラダや一品料理をプレートに乗せた「GAGAGAプレート」(ドリンク付き、600円)のほか、単品のピラフ(300円)や「山口野菜インサラダボウル」(500円)など。ドリンク類は、「コーヒー」「紅茶」「抹茶」(以上280円)、「カフェラテ」(350円)、「キャラメルラテ」(380円)、「生クリームヴァニララテ」(400円)などで、「負けヒロインのほろにがバスク風チーズケーキ」(270円)などのデザートもそろえる。
チーズ料理&チーズスイーツ専門店「RUNNY CHEESE(ラニーチーズ)」(福井県)の「バターチーズサンド」(ドリンク付き750円)や、11月~3月限定で生産される老舗菓子店「えがわ」(福井県)の「水羊かん」(1ピース300円、テイクアウト=800円)など、山口県初登場というデザートも提供する。
吉岡さんは「今後はライトノベルを通して出会った方達を招いたトークイベントなども企画していきたい。人との出会いに恵まれてここまで来れた。ラノベは人を結びつける力があると感じている。ラノベと私の人生で培ってきたホスピタリティを絡めた楽しく居心地の良い空間を提供し、街を少しでも元気にできれば」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~20時。月曜定休。