広島のお好み焼きを提供する「お好み焼き 俊」(TEL 090-9464-0141)が2月20日、山口市阿知須にオープンした。
店主は広島出身の木下俊二さん。県内の製薬会社に長年勤め、「のんびりした生活をしたい」と約2年半前に早期退職し、専業農家や作家としての活動を始めた。妻の香里さんと自宅前の畑で生産するカボチャ「くりまさる」などの野菜や水草、自身が制作した「苔テラリウム」などを道の駅「きららあじす」で販売している。
木下さんは「子どもの頃の広島の住宅街には、近所のおばちゃんが1人で焼くスタイルの店がたくさんあって庶民の味方だった。思い入れのあるお好み焼き、愛する地元・広島の本場の味を伝えたいと開業を決めた」と話す。開業にあたり、広島のお好み焼き店「八戒」(広島市中区)で修業した。
店舗面積は約16坪。店内に鉄板を埋め込んだカウンター7席のほか、テーブル席10席を設ける。
お好み焼きに使用する麺は、「磯野製麺」(広島市東区)から直送した生麺で、キャベツは「藤村農園」(山口市秋穂)のもの。生麺を茹であげ、鉄板でパリパリに焼く本場のスタイルで提供する。
木下さんは「広島のお好み焼きは、麺・キャベツ・生地を一緒に味わえるよう厚みにもこだわっている。美味しいお好み焼きは素材が命。香ばしい麺と甘さが特徴の新鮮なキャベツの味と食感を楽しんでほしい」と話す。
提供するお好み焼きは、「肉・卵・そば」「肉・卵・うどん」(以上800円)、肉・卵・そば・いか天、生エビなどの「俊スペシャル」(1,350円)、卵2個を使う「阿知須のきららドーム焼き」(1,250円)などで、6種類のトッピングを用意。このほか、「ねぎ焼き」(750円)、「とんぺい焼きチーズ」(800円)なども用意する。
夜は居酒屋メニューも提供し、鉄板料理は木下さんが担当し、一品料理は香里さんが手作りする。「味噌(みそ)ホルモン」(800円)、「イカバター」「鶏セセリの鉄板焼き」(以上600円)、「合鴨ローススモーク」(650円)など。ドリンクは、ビールやハイボール、チューハイ、焼酎、ソフトドリンクなどをそろえる。
木下さんは「昼も夜も満席の日々が続いており有り難い。お好み焼きを食べ慣れている地元の友だちにも合格点をもらった。来店した広島出身者にも満足してもらえ、地域の方には『こんな美味しいお好み焼きは初めて』と言ってもらえている。明るく楽しく元気良く、町のお好み焼き店として憩いの場になりたい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~14時、17時30分~20時30分。水曜は昼のみ。毎週月曜、火曜定休。