宇部の「西宮八幡宮」(宇部市上条3)で3月24日、着物のファッションショーが行われる。
毎年春に行う「祈年祭(としごいのまつり)」に合わせ、「春まつり」と題して行うイベント。「春と花と女神」をテーマに境内を花で彩り、着物のファッションショーやハンドメイド作品の販売などを行う。
13時から行う「ファッションショー」は、宇部の「やなぎだ化粧品店」(小松原1)が「和を楽しむ会」として実施する。子どもから大人まで約20人が参加し、同店の貸衣装部門「貸衣装すず」が用意した着物を身にまとい、境内の参道にカーペットを敷いてランウェイに見立てる。
同店代表の本山純子さんは「15年ほど日舞を習っており、母も仕事の時には着物を着ていたので、着物は日常的だった。親からもらった大切な着物、譲り受けた古き良き着物はあっても、成人式や結婚式以外に着る機会がないという声も多い。着物を身近に感じ、着物で出かける機会が増えればと企画した」と話す。
同宮禰宜(ねぎ)の野村敦さんは「秋季大祭には秋まつりがあるが、春季大祭は神事のみだった。華やかな着物で参道を艶やかに歩く姿が見られ、春の象徴である桜を形にしたようなお祭りになる。同宮は神功皇后・宗像3女神を祀っている。皆さまの発展やこれからの人生が幸多きものになるよう祈り、神々の福をいただきにお越しいただければ」と話す。
本山さんは「様々な人の思いが一つになった。着物は世代を越えて人を結ぶ力がある。自分の持っている魅力を発見してもらい、個々それぞれの『好き』に寄り添えたら」と笑顔を見せる。
当日は、11時から本殿祭および神前結婚式を執り行う。同宮の花手水を管理している「グリーンフレグランス」(宇部市)の枡田久美子代表が花手水を製作し、花を境内に飾る。同宮駐車場では「縁日」を開き、スイーツやパン、花苗、切り花、ハンドメイド作品の販売、占い、アロマやアート体験などを行うほか、キッチンカーも来場する。
開催時間は10時~15時(雨天決行)。