オーダーメードの額縁・額装を提供する「ArtFrame MARBLE(アートフレーム マーブル)」(宇部市琴芝町1、TEL 0836-52-8117)が3月15日、宇部にオープンした。
店舗面積は約20坪。店内に、木材やアルミ、樹脂などの様々な素材とデザインの額縁を約500種類そろえるほか、画材は、キャンバス、アクリル・油絵・水彩絵の具、鉛筆、スケッチングペンシル、筆、「ヌーベル カレーパステル」などをそろえる。
同店を開いたのは、宇部出身の額縁職人・村谷英昭さんと妻・真理子さん。宇部の画材店「ふじた画房」(朝日町2)に長年勤務し、夫婦で独立開業した。
村谷さんは、全国の額縁職人が装飾技術やアイデアを競う「額装コンテスト」で3年連続大賞を受賞した実績を持つ。「ふじた画房に23年勤務し、お客さまから額縁作りを経験させてもらい技術を培ってきた。全国的に後継者不足で、画材店なども減ってきているのが現状。街の額縁屋さんとなり、宇部の芸術を盛り上げていければと独立を決めた」と話す。
妻の真理子さんは「2階は、ワークショップや展示場として初夏頃から貸し出す予定。額装だけでなく、新しい画材との出会い、新しい発想が生まれる場所として多くの方に愛される店を作っていけたら」と話す。
オーダーメードの額縁や額装は、依頼者の希望する素材や色に合わせ、コンピューターを駆使する裁断機を使って製作する。「額縁に飾るものは、画家や写真家の作品から車の部品、ワインボトル、皿、美容師のハサミまで、様々なオーダーを受けてきた」と村谷さん。料金はサイズや注文内容によって変わる。
同店では、額装のアクリル板・裏板・吊り金具などの交換や、キャンバス張り替え、木製パネルの水彩紙水張り、絵画運搬や展示手伝いなど展覧会のサポートなども行う。
村谷さんは「お客様と一緒に、お気に入りのインテリアとなるように仕立てている。額縁は、作品の魅力を最大限に引き出し、思い出を生き生きとさせてくれる。絵画や写真だけではなく、子どもの服や靴などのメモリアルなものや、アクセサリー、トロフィーや賞状などの記念品、フィギュアなどの立体的なコレクションなど、様々な思い出やこだわりを飾ってもらえたら」と話す。
営業時間は10時~18時。木曜・祝日、第2・第4日曜定休。