観光イベント「萩まちじゅう博覧会(春期)」が5月17日、萩で始まった。
萩全体を屋根の無い博物館に見立てる「萩まちじゅう博物館」の取り組みを進めている同市。同取り組みが20周年を迎え、歴史的街並みや豊かな自然景観などの「おたから」をさらに活用し、観光や街づくりにつなげることを目的に実施する。
期間中、「ゆっくり、ゆったり、少人数で萩の希少を楽しむ」をコンセプトに、6つのカテゴリーに分けた22のプログラムを展開する。カテゴリーは「人と暮らしに出会う」「技やなりわいに触れる」「食のひとときを楽しむ」「大地と自然に遊ぶ」「歴史と文化を感じる」「まちと風景を巡る」。
プログラムは、「押し寿司作り体験」や「大漁旗のお店で染物体験」などのほか、ワークショップや街歩きなど、萩の「おたから」に出会い、体感できるものを用意する。
初日には、「菊屋家住宅 新座敷・庭園」(呉服町)でオープニングイベントを実施。田中文夫萩市長は「これまでに25地区で約1600もの『おたから』を発掘してもらった。今の観光は、観光バスでどっと来てどっと帰るものではなく、少人数でゆっくり見ていただき、体験して帰ってもらうことにニーズがあるのではないか。それがまさにこの『まちじゅう博覧会』。春は22カ所、秋には42カ所で行う。ゆっくりゆったりと見て体験してもらいたい」とあいさつした。
開催期間は、6月2日まで。