
性描写と笑いが混在するユーモアあふれる浮世絵を展示する春画展「春画(はるが)来た!」が3月28日、萩の熊谷美術館(今魚店町)で始まった。
同展は、2013(平成25)年に約9万人を動員したという大英博物館「春画展」の出品者およびスポンサーの浮世絵コレクター・浦上満さんの監修の下、葛飾北斎や喜多川歌麿など江戸時代を代表する絵師による春画の名作約100点を展示する。
浦上さんは「春画は江戸時代に『笑い絵』と呼ばれたように自由で面白いもの。恥ずかしいものではなく、世界に誇るものなので、全国から萩へ訪れる人を増やし、萩がもっと元気になるきっかけになれたら」と話す。
2月11日に行われたプレイベントでは、実行委員長を務める13代三輪休雪さんが「春画は世界では日の目を見て楽しんでもらえている。現代は性が歪な形で氾濫しているが、古の性表現はおおらかで笑ってしまうものもある。一人でも多くの方に見て楽しんでもらいたい」と挨拶した。
期間中、「春」をテーマにしたまち歩き企画「はるがきたHAGI~まちが春色に染まる日~」(主催=CASA佐藤千春)を実施する。萩市のほか、益田市など近隣地域の企業・団体とも連携し、春画ラベルの日本酒の開発や、花魁体験などのまち歩きイベントを行う。
開館時間は10時~17時。水曜休館(祝日は開館)。同展は6月29日まで。18歳未満入館禁止。展示内容は前期・後期で入れ替える。