宇部の画廊「ギャラクシーふくなが」（宇部市新天町1、TEL 0836-31-0085）で9月16日、彫刻家・田辺武さんの個展「緑・石・灯」が始まった。

「BONSAI DE ART（盆栽でアート）」の展開を語る田辺武さん

　「時間と空間をテーマに、時間を視覚化する作品を手掛けてきた」と話す田辺さんは、これまでに第5回現代日本彫刻展（1973年・宇部市）特別賞受賞など多数の賞を受賞。制作したパブリックアートは、山口県立美術館前、下関市立美術館、黄金公園（山口市）などのほか、イギリス、オランダ、台湾など海外にも設置されている。

　同展では、石と和紙を組み合わせて柔らかな明かりを灯す作品や、木とガラス玉などを組み合わせた盆栽風オブジェのほか、これまでに手掛けたモニュメントのミニチュア、ドローイングなど約60点を展示している。

　「今回は灯りを楽しんでもらいたいので遅い時間まで開けている。山口県を代表する彫刻家である田辺さんの作品で秋の夜を楽しんでもらえれば」と店主の福永繁さん。開催期間中は田辺さんが在廊し作品の説明などに応じる。

　開廊時間は13時～21時。今月23日まで。