宇部で「ふるさと企業合同就職フェア」-「草食系」学生増える

「山口就職フェア」会場の様子

「山口就職フェア」会場の様子

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 宇部全日空ホテル(宇部市相生町8)で6月8日、「ふるさと山口企業合同就職フェア」が開催された。

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 参加企業は、主に宇部や山陽小野田に本社、支店を構える地元の小売業、サービス業、製造業の24社。参加した学生の数は「昨年を上回り」、開始から2時間で120人を超えた。昨年までは、来年の春に卒業予定か今年卒業した学生を参加対象としていたが、近年の「就職氷河期」を受け、今年から参加対象を2009年度3月以降に卒業した学生にまで拡大。より多くの学生が同フェアに参加できるようにした。

 就職活動をする今年の学生の特徴は、就職に対して危機感があり、昨年に引き続き地元就職希望者が多いことだという。今回30人の学生が参加した山口東京理科大学の就職担当者は「学校側もバックアップしてはいるが、厳しい状況にある」と話す。山口県立大学に通う学生は「福祉関係を専攻しているが、それ以外の職種も視野に入れて就職活動している」と就職活動の状況を語る。

 企業側からは、そうした学生たちに対し、「『取りあえず職に就きたい』という気持ちで動いている学生も多いように感じる」と就職直後の離職を懸念する声も。その反面、「面談をしていると、積極的に質問などを寄せてこない草食系の学生が増えているように思う。もっと自己表現をしてもらえたら」とも。ネッツトヨタ山口(周南市)の人事担当者は「私たちが求める学生像とのマッチングがうまくいかずに人選が難しくなっている」と話す。

 3年前は約50社の参加があったものの、不景気から年々参加企業数が減っているという同フェア。主催する宇部商工会議所の担当者は「今年から参加者の幅も広がったので例年よりも多くの学生に参加してもらえるのではと期待している。企業と接することができる場を有効に活用してもらって、両者の橋渡しをしていけたら」と話す。

 今後、山口(今月10日)、岩国(今月13日)、萩(8月11日)でも同フェアを開催する。

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