山口・阿知須の「いぐらの館」(山口市阿知須縄田北)で6月3日、「チェーンソーアート作品展」が始まった。
同展は、山口・阿東を中心にログハウスの建築家として活動し、その傍らチェーンソーアーティストとして活躍する林隆雄さんの初めての作品展。ネコやカバ、ワニ、イヌ、クマなどの動物を中心とした45点を館内や庭に展示する。
チェーンソーアートに「一番適している」という60年ものの県産のスギやヒノキを使用した林さんの作品は、それぞれの動物の持つ優しい表情を表現しており、体の細かなしわまで再現するなど細部にまでこだわり制作されている。その腕前は、今年行われたチェーンソーの全国大会で準優勝、昨年開かれた世界大会では優勝に輝くほどで、道の駅「長門峡」や山陽自動車道下松サービスエリアなど県内各地でも作品が展示されている。
開催から3日間で来場者は500人を超えた。同展を企画した同館スタッフの石川康恵さんは「子どもたちは宝探しでもするように作品を見つけては喜んでいる。温かな木のぬくもりを感じてもらえたら」と話す。
開館時間は10時~16時。水曜・木曜休館。入場無料。12日には、林さんがチェーンソーを使い作品作りの実演を行う予定。今月14日まで。