山口宇部空港(宇部市沖宇部)で9月10日、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズのダンスチーム「フラガール」が公演を行った。
同公演は、今月20日の「空の日」を前に同空港で行われた「空の日記念フェスティバル」のプログラムとして行われたもので、スパリゾートハワイアンズが復興への願いを込めて展開している全国行脚「フラガール全国きずなキャラバン」の一環。今回が108カ所目で、中国地方では初の公演となる。
宇部、いわきの同市は「炭鉱(石炭)で発展した町」という歴史的つながりから、交流を深めていこうと動き始めた際に、東日本大震災が発生。同市は「復興支援うべ」プロジェクトを立ち上げ、ピンポイントでいわき市を支援してきた。今回の公演は「いわきが元気な姿を宇部市民にも見てほしい」と同プロジェクトが打診し実現した。
今月9日には、来宇したフラガール9名と関係者らが久保田后子宇部市長を表敬訪問。代表のフラガールから久保田市長へお礼の意味を込め、いわき市オリジナルのアロハシャツやレイが贈られた。久保田市長は犠牲者への追悼と被災者に対する見舞いの気持ちを述べ、「苦難も多いと思うが、これからも支援を続けていきたい」と激励。「お会いできることを待ちに待っていた。すてきなダンスを楽しみにしている」と話した。
当日は「笑顔と元気と希望を届けたい」と30分のライブショーを3回にわたって披露。フラガールが登場すると一斉に拍手が起こり、詰めかけた観客を沸かせた。ショーの後半では、ダンス教室形式で観客と一緒に踊り交流を深めた。
会場にはいわき市の特産品の販売やいわき市の観光PRのブースも設けられ、多くの利用客でにぎわった。
スパリゾートハワイアンズは10月に一部の営業を再開し、来年1月のグランドオープンを目指している。