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宇部の酒販店が「喜多方ラーメン」販売-現地から直接仕入れ福島支援

福島県喜多方市出身の松原香奈子さん

福島県喜多方市出身の松原香奈子さん

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 宇部・東本町の酒販店「松原酒店」(宇部市東本町1、TEL 0836-21-1216)が現在、東日本大震災で被災した喜多方ラーメンの製麺所を支援している。

同店が店頭で販売する「喜多方ラーメン」

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 店主・松原寛さんの妻・香奈子さんは福島県喜多方市出身。香奈子さんは、実家の両親との電話で、震災の影響から同市の観光客が激減しラーメン店や製麺所が「大変な思いをしている」ことを知り、何とか支援できないかと考えた。

 香奈子さんの思いをくんだ両親が現地の商工会議所の知人に掛け合ったところ、多くのラーメン店に麺を卸している「曽我製麺」(福島県喜多方市)を紹介され、同社のラーメンを3食1セット(500円)で店頭販売して支援することを決めた。

 販売を始めた4月21日から1,200食分の麺を仕入れ、これまでに約1,100食を販売。同店周辺の会社や、学校に勤務する同店常連客らがそれぞれの職場で注文を取るなどの協力を得て、多い日には1日200食近くを販売した。

 香奈子さんは「たくさんの方の協力があり、おかげさまで予想以上の数が販売できている。在庫もあと少し。私の故郷を応援してもらえて本当にありがたい」と話す。

 同ラーメンの売り上げの一部は義援金として被災地に寄付する。これまでに福島産の日本酒をさまざまな形で販売して支援してきた同店は、今回の喜多方ラーメン販売を「福島県復興支援第二弾」と位置付け、今後も長く福島を支援していく。同店ではこのほか、「会津喜多方名物 たまりせんべい」(300円)も販売している。

 松原さん夫婦は今月中旬にも福島県喜多方市に赴き、今後の支援策を検討するという。

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