「第24回UBEビエンナーレ」(現代日本彫刻展)出品作家の小品展「おもしろき視座」が現在、宇部市内の「菊川画廊」(東新川町4)と「ART BOX CAN」(新天町1)で開かれている。
UBEビエンナーレ関連企画として初めて開催される同展は、室内に展示可能な彫刻をはじめとする立体作品を菊川画廊に、スケッチ画などの平面作品をART BOX CANに展示し、「ビエンナーレのメーン会場であるときわ公園と街をつなぐ」ことを目的としている。
菊川画廊には、銅や金属、木材やプラスチックなどを素材とし、ビエンナーレ出品作品と同じコンセプトで作られたものなど10人の作家による16点を展示。
ART BOX CANでは、通常は「見ることのできない」作品の考案段階の図面、写真やスケッチ画など10人の作家による24点を展示している。
両画廊に作品を出展している彫刻家の大隅秀雄さんは、金属を使い自然環境や風をテーマに風に吹かれて動く彫刻を制作している。同展にはビエンナーレ出品作品の基となった作品と図面を出展。「普段から使っており、自分の一部ともいえる部品を素材として使うことで、形の面白さや美しさを感じてもらいたい」と大隅さん。
主催する菊川俊郎さんと福永繁さんは「アートは身近にあるもので、まず目に触れる機会を作ることが大切。彫刻家が平面作品を公開することも非常に珍しい。ビエンナーレ出品作品と見比べても面白いと思うので、この機会に鑑賞してもらえれば」と話す。
開廊時間は10時~19時。今月13日まで。問い合わせは菊川画廊(TEL 0836-31-9822)まで。