3月12日の「財布の日」を前に、山陽小野田・くし山の「宇都宮テント商会」(山陽小野田市くし山1、TEL 0836-84-7990)が販売している「黒字財布」が話題を呼んでいる。
1958(昭和33)年創業の同社が帆布素材で作る同商品は、銀行窓口での作業をスムーズにするためにと考案し、昨年11月に販売を開始した「通帳・お札入れ」。
黒い生地で作る同商品を使うことで、家計などの金周りが黒字になるようにと命名したところ、口コミを中心に話題を集め、地元での物産展や地産地消フェアなどで徐々に注目を浴びるようになったという。「金運がアップするように」と黄色い生地の財布も販売する。
店舗軒先などのテント施工に加え、5年ほど前からテント素材を使ったオリジナルの「帆布かばん」の事業展開を進めている同社。同商品について、宇都宮亜矢さんは「銀行の窓口で、通帳に折って挟んだお札や封筒に入れたお札を出し入れすることに不便さを感じた私が、あったらいいなと思っていたものを商品化した」と話す。
利便性を考え、あえて止め口もファスナーではなくマジックテープにした。サイズは通帳サイズと通帳にお札を挟んだ状態で入るものの2種類を用意する。
「ニーズを調べるため、銀行に行ったときに利用客を観察したこともあった(笑)。御利益にあずかり、黒字になることを願って利用してもらえれば」とも。
価格は、大=1,000円、小=800円。営業時間は9時~18時。第1・3日曜定休。