パラスポーツ体験イベント「第3回みんなでチャレンジスポーツ」が8月2日、宇部の専門学校YICリハビリテーション大学校(西宇部南4)で行われた。
東京パラリンピックを1年後に控え、障がい者スポーツを地元で身近に体験してもらおうと実施。同校の学生が企画・運営し、夏休み中の小学生を対象に「卓球バレー」や「風船バレー」、五輪種目の「ボッチャ」や「フライングディスク」の4種目を行った。
当日は、宇部市や山陽小野田市などから小学校1年生~6年生の40人が参加。「ボッチャ」や「フライングディスク」では、ボールやディスクが思うようにコントロールできない場面が見られ、「卓球バレー」や「風船バレー」では、鈴が中に入ったボールを使用し、得点が入ると歓声が上がった。
山陽小野田市から参加した高千帆小学校1年の油谷皇希さんは「『卓球バレー』が楽しかった。(中に鈴が入っているので)ボールがゆらゆらして難しかったけど、点が入るとうれしかった」と笑顔を見せる。岬小学校6年の青山舞花さんは「昨年も参加したので2回目。『ボッチャ』が上手にできたのでよかった。パラリンピックに向けて障がい者スポーツに興味がでてきた」と話す。
同校理学療法学科3年の柴崎奨さんは「1カ月前から準備を重ねてきた。分かりやすく楽しく取り組めることを1番に、ルール説明の言葉から考えた。声を掛け合ったり目を合わせて話したり、コミュニケーションを取る上で大切なことも伝えられたら」と話す。
同校理学療法学科教員の加藤善範さんは「障がい者スポーツを体験できる機会は多くないと思うので、夏休みの良い経験になれば。これからも障がい者への理解を深めてもらえるような取り組みをしていければ」とも。