山口の百貨店「ちまきや」(山口市中市町、TEL 083-922-0088)は5月29日より、閉店セール「ちまきやグランドフィナーレ153」を開始する。
ちまきやは、1855年に創業した山口市の老舗百貨店。10月1日から「山口井筒屋」として営業することが決まっており、「ちまきや」としての営業は8月31日まで。江戸末期から平成まで5つの時代を経た153年間の歴史に完全に幕を降ろすことになる。
閉店セールは、「最後の日まで、ありがとうを。時代と記憶の中に。ちまきや」をキーコピーに、営業最終日となる8月31日まで3カ月かけて行う。セール期間を第1ステージ、第2ステージなど7つに区切って展開していき、ファッション、インテリアのほか、宝飾品、美術品、家具、呉服も、「普段では出さない価格帯で販売する」(同店)という。今回のセールでは正月の初売りを上回る規模の人出を予想している。
期間中、153年間の歴史を振り返る「ちまきや懐かしの写真展」も開催。同店を撮影した昔の写真、関係資料、歴史年表、江戸末期の地図などを展示する。
今回、閉店セール用にリボンをあしらったロゴマークや、漫画家でイラストレーターのなかはらかぜさんによる統一ビジュアルイラストを制作。チラシや店内のポップなどで展開していく。正面玄関には、閉店までのカウントダウン看板も設置する。
同社営業企画部の上野博司部長は「閉店ということで後ろ向きにならず、百貨店としてのプライドを持ち、胸を張ってフィナーレを迎えたい。全県にPRしていく予定で、過去に一度でも『ちまきや』に来たことがある人は、8月までにもう一度足を運んでほしい」と話している。
営業時間は10時~19時。5月27日は臨時定休、5月28日は常得意客を対象にしたプレ閉店セールとなる。
山口の百貨店「ちまきや」が撤退-来年秋「山口井筒屋」に(山口経済新聞)井筒屋 独占インタビュー ちまきやから山口井筒屋へ(山口経済新聞)ちまきや(©マルニ)