山口情報芸術センター(YCAM=山口市中園町)は12月5日~7日、山口市中心商店街でツアー・パフォーマンス公演「山口市営P」を開催する。
劇場で観賞する公演ではなく、3人1組でピクニックするようにツアーへ出かけ、各所に設けられた仕掛けや演出を体験しながら、糸や通路に沿って歩いたり、時にはガイドが誘導したりするナビゲーションを頼りに、予測不可能な中で商店街を歩くツアー・パフォーマンス作品。
ポイントは約16カ所で、シャッターの穴をのぞくと特設カフェが見えたり、民家に入ってしまったり、普段では絶対に上ることができないアーケードに上ったり、真っ暗闇の空間でインタビューを聞いたり、日常の風景の中にさまざまな仕掛けが用意されているという。
同公演は、市民とアーティストが一緒に創作する長期ワークショップ「meets the artist 2008」のプロジェクトとして行われるもので、参加した16人の市民コラボレーターが今年6月からリサーチした結果を、演出家・高山明さんが演出・構成した。
高山さんは「勝手に展開する演劇とは違って、自分で歩かないと成立しない。自分で積極的に歩くことで楽しんでもらえれば」と話す。山口市中心商店街については「もっとシャッター街だと思っていた。アーケードが長いのが特徴で、思ったよりにぎわっている」とも。
出発時刻は12時30分~15時30分の20分間隔で1日10組限定。所要時間は約90分。チケット料金は1,800円。空き状況の確認、問い合わせは、山口市文化振興財団チケットインフォメーション(TEL 083-920-6111、E-mail mta2008info@ycam.jp)まで。(©マルニ)