やまぐち総合研究所(山口市熊野町)と維新国際特許事務所(熊野町)は12月6日、山口・緑町の山口県労働者福祉文化中央会館で「Brand AID 2008『ブランディングコンテスト』」を開催した。
全国的にも珍しいブランド戦略のコンテストで、経営戦略の一環としてブランドづくりが活発になっている背景を受けて、事業者によるブランド戦略を定着させるためコンサルティングを行ってきた両社が今回初めて企画した。
11月の第1次審査を通過した山口県内の事業者6社が、審査員5人の前でプレゼンテーションを行い、商品特性や独自性、事業展開などの具体的なブランド戦略や現時点での取り組みなどを発表した。
プレゼンテーションを行ったのは、「テシマ(てしま旅館)」(山口市)、「taigongwang.net(太公望ネット)」、「楽空社(らくうしゃ)」(美祢市)、「うるとらはまいデザイン事務所」(下関市)、「中国茶館 茶座」(山口市)、「夢工房 縁ing(えにしんぐ)」(萩市)。
最優秀賞には「うるとらはまいデザイン事務所」が輝いた。「浜井弘治」のブランド名で、アパレル製品の大量生産の過程で残る「残糸(ざんし)」をリユースしたオリジナル素材によるエコアパレル製品を展開する事業について紹介し、高い評価を受けた。
優秀賞は、こだわりの卵専門店「てしたまご」ブランドの商品展開を紹介した「テシマ」、中国茶と山口の農作物で作るオリジナルブランド茶の開発事業案を紹介した「中国茶館 茶座」の2社が受賞した。
審査員長の井上浩さん(維新国際特許事務所所長)は「山口県には、こんなにたくさんのブランドの卵があったのかと改めて気付いた。このコンテストがブランド化育成の登竜門になれば」と期待を寄せる。(©マルニ)