宇部・新天町の「一茶」(宇部市新天町1、TEL 0836-21-1402)が9月13日、リニューアルオープンした。
1960(昭和35)年に創業し、おむすびとお茶漬けの店として人気を集めていた同店。店を切り盛りしていた前店主が「元気なうちに引退して余暇を楽しみたい」と店を閉めることを決意し、惜しまれながら8月13日に閉店したが、「50年続いた店を失くしたくはない」「一茶の火を消してはならない」とダイサンプロパン(宇部市川上)が同店を継承し、屋号もそのまま引き継いだ。
リニューアルした店内には、カウンター11席のほか、16人まで利用できるテーブル席を用意。2階には8人までが利用できる座敷席も用意する。
50年続いた味を継承するのは藤原泰一店長。「プレッシャーはかなりあるが、その分やりがいもある」と話す藤原店長は仕出し屋で生まれ育ち、子どもの頃から料理をしてきたという。
メニューは、人気のバターむすびなど14種類のおむすび(170円)、11種類のお茶漬け(700円)などをこれまでと変わらず提供するほか、一品料理(300円~)、一茶定食(780円)なども提供する。ドリンクメニューは、生ビール、カクテル、焼酎、日本酒、ソフトドリンクなど豊富にそろえる。
「50年続いた歴史には勝てないが、新スタッフのチームワーク(結束力)と元気の良さはどこにも負けないつもり」と藤原店長。今月21日からはランチ営業を始め、「おむすび定食」と「ごはん定食」をいずれも500円で提供する。今後については「これまでの歴史を守りながら、出来る範囲で新しいことにチャレンジしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時30分~14時、17時30分~23時。ランチ営業は平日のみ。日曜・祝日定休。