宇部市ときわ公園(宇部市則貞3)内の遊園地にあるジェットコースターが12月11日、「ラストラン」を迎える。
「スーパーローラーコースター」は1990年8月に誕生。現在のものは2代目で、山口県内で唯一のジェットコースターとして稼働してきたが、老朽化と同園内動物園のリニューアルに伴い撤去が決まった。
レールの全長は547.5メートルで最頂部は高さ14.3メートル。高低差やアクションは激しくないものの、他の遊具を横目に動物園上空を駆け抜け、最高時速58.7キロで木々の真横を通過するという狭小な敷地を疾走する感覚から「スリルが味わえるコースター」として約20年にわたり親しまれてきた。
「同コースターは当遊園地の名物。存続に向けて何度も検討を重ねた」と話す同園活性化推進室の菅田和直さん。存続のためには12月の定期検査後に大規模な改修工事が必要になることや、動物園リニューアルで園内の配置が換わることから撤去が決定した。
同日は「お別れ企画『スーパーローラーコースター』ラストラン!」として1回100円で乗車できる企画を実施。売り上げは全額、動物園リニューアル事業に寄付する。
菅田さんは「このコースターは遊園地の乗り物中でもとても人気が高く、多くの方にご愛顧いただいていたので非常に寂しい思いでいっぱい。ラストランでは最後の『勇姿』を見届けてもらえれば」と話す。
撤去作業は来年1~3月にかけて行われる予定。今後、同コースターに代わる乗り物の導入も検討予定。
営業時間は10時~17時。