「第5回現代ガラス展in山陽小野田」が7月7日、おのだサンパーク(山陽小野田市中川)で始まった。
3年に1度開催する同イベント。ガラスやセメントなどの窯業で発展した同市の新たな文化創造として、地元出身の現代ガラス作家の故・竹内傳治さんが同市とガラスに着目したことに端を発し、ガラス工芸作家の育成などを目的にしている。
応募条件には45歳以下という制限を設け、若手作家の登竜門の位置付けとして開く同展。4月に行われた審査会には全国から114点の応募があった。入選は67点で、うち8点が受賞作品として表彰された。大賞には、富山県出身の作家、渡辺知恵美さん(22)の作品「何かが見ている予感」が選ばれた。
会場には、受賞作品に加え日本ガラス工芸協会・理事の横山尚人さんらの特別展示作品を含む全70点を展示しているほか、「ガラスアートシアター」と題したブースを用意。期間中、4回にわたり場内でコンサートを予定する。
「初日のセレモニー後は行列ができるほどで、連日多くの方に来場いただいている」と同実行委員会の坂本祥子さん。「作品のレベルは毎回高くなっている。普段目にするガラスはコップや皿だが、今にも壊れてしまいそうなほど繊細な作品などガラスでの表現力の豊かさを見ることができる。ぜひ魅力を感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
場内では、入賞作家のガラス小物作品も販売。入場料は500円(前売り券=300円)。高校生以下無料。8月26日まで。