中原中也記念館で開館20年記念展-谷川俊太郎さん来館も

開館20周年を迎えた中原中也記念館

開館20周年を迎えた中原中也記念館

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 中原中也記念館(山口市湯田温泉1、TEL 083-932-6430)で現在、企画展「中原中也記念館の20年」が開催されている。

中也18歳ころの写真も所蔵

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 2月18日に開館20周年を迎えた同館。中也直筆の原稿や手紙、遺品や雑誌など関連資料1万5000点を所蔵する。これまで年に4回の企画展を開催しながら中也自身や家族、友人や周辺人物に及ぶまで幅広くスポットを当てて紹介。2月末には来館者数が延べ60万人を突破した。

 同展では、20年間の歩みを振り返りながら、中也生家跡に立つ同館ができるまでの経緯や、所蔵する資料から選んだコレクションなど3ジャンルに分けて29点を紹介。中也にゆかりのある人物からのメッセージも紹介する。1カ月ごとに内容が変わる「コレクション」は現在、「在りし日の歌」をテーマに、「春」「六月の雨」「冬の長門峡」などの直筆原稿を展示する。

 併せて、常設テーマ展「中也愛の詩-いとしい者へ」では、恋人・長谷川泰子と出会いのエピソードや恋愛、中也の初恋についてのほか、母・フクと妻・孝子への愛情など、原稿などから見てとれる中也の「愛の表現」を紹介している。

 「20年と60万人、それだけ多くの方に知っていただけたと思うとともに、重たい数字だと受け止めている。年々来館者数が減ってきていることも事実だが、湯田温泉の宿泊施設と連携してグッズの引換券や詩集を置くなど、直接の来館に結びつくような取り組みも行っている。今年は特にイベントに力をいれていく」と中原豊館長。

 「中也の感性や言葉を感じ取ってもらうことを一番に、分かりやすい解説を心掛けている。音楽や演劇など中也に関連する創造活動も併せて紹介してきたが、特に直筆原稿は、文字でその時の臨場感や気持ちも垣間見ることができる。今は手紙などを書くことが少なくなってきているが、文化も一緒に伝えていかなければ。これからは若い世代のファンをつくっていきたい」と話す。

 今月29日には、中也の生誕を記念した「中原中也誕生祭」を開催。「空の下の朗読会」と題し、詩人の谷川俊太郎さんと長男で作曲家・ピアニストの谷川賢作さんをゲストに迎え、中也の詩の朗読や親子の演奏と朗読などを予定する。同日は「中原中也賞」の贈呈式も行う。

 企画展「中原中也記念館の20年」は7月27日まで、「中也愛の詩-いとしい者へ」は来年2月15日まで。開館時間は9時~18時。月曜・毎月最終火曜休館。入館料は、一般=320円、大学生=210円、小・中・高生=160円。

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