宇部・東新川の「菊川画廊」(宇部市東新川町4、TEL 0836-31-9822)で8月18日、絵画評論家の故・州之内徹がコレクションした作家の企画展が始まった。
「州之内徹の思い出より『絵との出会い』展」と題した同展は、同画廊と姉妹画廊の関係にあった東京・銀座の画廊「現代画廊」(1987年に廃業)のオーナーの州之内が、生前にコレクションした「州之内コレクション」(現在は宮城県立美術館に所蔵)の作家の作品を展示するもの。州之内に関連する企画展は昨春ぶり2回目の開催。
展示するのは、宇部出身の画家・松田正平や山陽小野田出身の画家・田上允克などのほか、石原忠幸や寺田政明など22人の作家の作品40点。油絵と水彩画で描かれた人物や風景画などが並ぶ。
「州之内さんの没後、『現代画廊』で求めた絵画を持つ方から姉妹画廊ということで作品の寄託依頼を受けることがしばしばあり、州之内さんの作品の見方を感じてほしいと企画した」と菊川さん。菊川さんは州之内を師と仰ぎ、小説家やエッセイスト、画廊主などの側面を持つ州之内の作品との向き合い方に大きな影響を受けたという。
「それぞれの作家によって表現の仕方はさまざまだが、絵を見た時には言葉にならない感情が心に残るはず。自分自身の目を信じて、頭を空にして考えずに鑑賞してほしい」と菊川さん。
営業時間は10時~18時。9月10日・11日は休み。無料。9月21日まで。