異業種コラボレーションを目的としたビジネスマッチングセミナー「宇部ビジネス交配会」が9月7日、宇部市シルバーふれあいセンター(宇部市琴芝2)で開催された。
宇部市が取り組む「地域商業課題解決ビジネス応援事業」の一環。山口宇部経済新聞が、山口を拠点にビジネスマッチング支援を手掛けるコンサルタント・中村伸一さん(やまぐち総合研究所所長)と連携して実施した。
当日は宇部市内や山口、下関などから定員を超える22人が参加。「コラボでの市場開発」をサブテーマにコラボのコツを学びながら、自社の強みを洗い出す「経営資源棚卸」や全員参加型の意見交換を行うなど、参加者はそれぞれに活発なトークを繰り広げた。
ファシリテーター役の中村さんは「それぞれの経営理念などを語らい、自由な意見交換ができるようにと、今日はフリートークの時間を多く取った」と話す。「いつもに増して活発に意見交換されていたので、4割ぐらいはコラボに向けて動き出しそうな予感がする。コラボが生まれてくるはず」と期待を込める。
参加した市内でドッグサロンを開く木下典子さんは「日常業務のトリミングは私一人で完結してしまうので、以前からコラボの必要性は感じていた。興味を持っていた3Dプリンターを扱っていくという方の話を聞いたので、早速商品開発に向けて頑張りたい」と意欲を見せる。
レストラン開業準備中の五十嵐攻さんは「知的資産の交配がコラボにつながると聞いたことが最も印象的だった。一人で考えると同じようなものしか生まれないが、異業種の方の意見が聞けることはとても貴重な機会」と笑顔を見せる。「市内の茶業の方と話し、肉と茶葉を使って料理が展開できるかもしれないとアイディアも出てきた」と話す。
市内新天町で鮮魚店を営む繁光好江さんは「堅いイメージがあったが、参加して率直に楽しかった。話をした方はサービス業ではなかったが、話をすることで自分の店に必要なことを知ることができた。共通のテーマを共有して考えることで刺激にもなった」と話す。
次回は11月12日に同セミナーを開く。開催時間は13時30分~16時30分。