宇部市(宇部市常盤町1)が、「平成28年度宇部市ふるさと納税」のお礼の品をリニューアルした。
宇部市では2008年から同制度を導入し、2014年11月には「お礼の品」として宝くじを進呈する実験事業を実施したことで話題を呼んだ。2015年3月から同品のラインアップを充実させ、応援事業者18社が49品を提供していた。
昨年度は、前年度の寄付777件を大きく上回り、6030件の寄付が集まった。「インターネットからの申し込みが多く、市外からの寄付が9割以上。ふるさと納税がブームになり、メディアでも多く取り上げられたことが申し込みの増加につながったのでは」と宇部市政策企画課の西村靖寛さん。
新年度を迎えるにあたり同品の見直しを行い、申込者を対象にしたアンケートなどを参考に農水産物や一次産品、工芸品など86品を用意し、さらなる同市のPRや地元産業の活性化を図る。
本年度限定企画として、薩長(さっちょう)同盟150周年を記念した「薩長同盟焼酎セット」や「薩長鍋セット」、「新幹線:エヴァンゲリオンプロジェクト」山口県限定タイアップ商品の「エヴァンゲリオン初号機のかけら」を提供するほか、特別企画として、3月にグランドオープンしたときわ動物園(宇部市則貞3)のオリジナルグッズを用意する。
寄付金額によって選ぶことができるA、B、C、Dコースの中に24品を加え、「観光・滞在型プラン」には、山口宇部空港-羽田空港間の往復航空券1人分を追加。新たなプランとして、空き家の見回りや墓の清掃など4つのサービスから選ぶ「代行サービスプラン」も提供する。
西村さんは「地元を懐かしんでいただくという趣旨に沿った品が集まり、観光プランも充実した。宇部の事業者を知る機会となり、来宇のきっかけにつながれば」と期待を込める。
申し込みの問い合わせは、同課(TEL 0836-34-8113)まで。