宇部・東割に4月5日、「ことのは動物病院」(宇部市妻崎開作、TEL 0836-38-8812)がオープンした。
同院を開いたのは、市内厚南出身で獣医師歴13年の羽迫広人さん(36)と妻で獣医師の茜さん。白を基調に窓を大きくした約40坪の院内に診察室3室を設け、1室は動物のストレスを考慮して猫専用にした。
診療するのは、犬や猫のほか、ウサギ、フェレット、ハムスター、モルモットなど。院名には「言葉を持たない動物と人との懸け橋になり、その絆に寄り添いたい」との思いを込めた。
羽迫さんは以前、山口・阿東で家畜の牛を中心に診る産業動物医として勤務していたが、治療に制約があったことから「動物医療を突き詰めたい」と小動物の診療に転向。血液学と腫瘍学を専門に、周南や岡山県内の動物病院で多い日には1日に40頭を診察して経験を積んだ。
羽迫さんは「小動物に転向してから特に勉強した。動物を元気にしてあげることが一番だが、飼い主の方とのコミュニケーションに重点を置き、どういった治療をどこまで施すのかを確認し合いながら治療していきたい」と話す。
「開業は5~6年ほど前から見据えてきたが、生まれ育った地で開くことができてうれしい。5月末~6月には2階にトリミングルームも開設する。ホームドクターとして、ホッとしてもらえる存在になっていければ」と笑顔を見せる。
診療時間は9時~12時、15時~19時(土曜は18時まで)。日曜・祝日定休。