宇部の「浄名寺」(宇部市棚井)で7月15日、「盆ちょうちんまつり」が行われる。
約80畳の本堂に点灯した盆ちょうちんを並べ、夏らしい和の風情を楽しもうと初めて開く同イベント。地域住民から「住環境の変化などで飾ることができなくなった盆ちょうちんを何とか活用できないか」と持ち掛けられたのがきっかけという。
「盆ちょうちんは故人への思いが詰まったもの」と話す同寺の山中和敏住職。寄贈を呼び掛けたところ、宇部市内や山陽小野田市内から100個以上が集まった。
「盆ちょうちんがともすほんのりとした明かりは、心が安らぐ。大きさも形もまちまちのちょうちんが集まった。盆ちょうちんにスポットを当てたイベントはなかなかないのでは。日本の文化や伝統を改めて知っていただく機会にもできれば」とも。
当日は、本堂に設けたステージで三味線やバンド演奏、よさこい披露などを行うほか、地元飲食店や雑貨店が出店する販売ブースも設ける。
出店するのは、予約販売の洋菓子店「たちくま米工房」(厚東)や「糸永酒店」(厚南北1)、雑貨店「和楽屋」(山陽小野田市)、呉服店「わたやの里」(長門市)など約20店。地元着付け師による浴衣のレンタル・着付け(浴衣は持参)ブースも設ける。
開催時間は13時~21時。ちょうちんは18時10分にともす。