山口井筒屋(山口市中市町3、TEL 083-902-1111)で現在、地元出身の書道アーティスト・國重友美さんの個展が開かれている。
刀が風を切る勢いをイメージした作品「誠(sincerity)」
山口市出身で、アルファベットを組み合わせて漢字に見せる書道アート「英漢字(ええかんじ)」を考案した作家の國重さんによる作品展。地元では3年ぶり4回目の個展となる。
テーマは「パッション(情熱)」。来年、自身がデビュー15周年を迎えることを前に「情熱を持ち続けていきたい」という思いから据えた。作品は、「熱(passion)」や「夢(dream)」、國重さんの人拓を写して5年がかりで完成させた「強(strong)」、「心(hart)」、刀を持つ武士をイメージしたという「誠(sincerity)」など新作10点を含む35点。
「今回は熱と力を込めた前向きな言葉で作り上げた。いつも英単語が先に浮かび、そこから何度も書いて漢字にしていく。筆で躍動感や感情も表現している」と話す。価格は24万8,400円~216万円。中心価格は30万円前後。
6歳で書道を始め、漢字の成り立ちに興味を持ったことから20歳の時から「英漢字」を書いている國重さん。山口県が舞台になった2015年NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」では題字も手掛けた。
「制作のときはいつも山口の実家に帰っている。地元での個展はファンの方々に支えていただいていることを感じる。感謝しかない」と笑顔を見せる。「これからは、日本文化の書道の魅力や私の英漢字を伝えていく活動も行っていき、地元へ恩返しをしていきたい」とも。
開催時間は10時~18時30分(最終日は16時まで)。期間中は國重さんが在店する。