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山口の和菓子店「本多屋」、半世紀前の主力商品を復刻販売 創業100周年で

「自分の代でかつての主力商品をよみがえらせることができてうれしい」と本多社長

「自分の代でかつての主力商品をよみがえらせることができてうれしい」と本多社長

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 山口の和菓子店「本多屋」(山口市惣太夫町、TEL 083-922-2335)が、創業100周年を記念した復刻商品「外郎(ういろう)だんご」の販売を始めた。

復刻した「外郎だんご」

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 1917(大正6)年に土産物店・山口名菓の外郎製造販売店として創業した同社。現在は外郎を主力商品に、山口駅前の「懐古庵」と新山口駅構内の販売店や県内の土産物店などへの和菓子の卸売りを手掛ける。

 復刻したのは、半世紀前に主力商品だった「外郎だんご」。求肥(ぎゅうひ)にクルミを練り込み、きな粉をまぶした和菓子で、やわらかい食感ときな粉の風味が特徴。土産需要が高まる8月中旬に販売を始めた。

 同商品は30年間にわたるロングヒット商品として親しまれていたが、20年ほど前に製造を終了。今回、同社が創業100年を迎えたことと、山口県が9月から大型観光キャンペーン「やまぐち幕末ISHIN祭」を展開することに合わせ、同キャンペーンとのタイアップ商品として復刻させた。

 同社4代目の本多光太郎社長は「製造をやめて長年たつが、お客さまからの問い合わせもあり、そんなにも愛していただいている商品はどこかのタイミングで復刻させたいと思っていた。レシピやデザイン、パッケージは当時のまま。当時は串に刺していたが、個包装し食べやすくした」と話す。

 「当社の歴史を支えてきた菓子を、私の代の大きな節目に復刻することができ感慨深い。これからは改めてレギュラー商品として販売していく。今後も、お客さまの要望に応えながら一年一年積み重ねていきたい」と笑顔を見せる。

 同商品は、新山口駅・徳山駅・新下関駅などの県内主要駅の「セブン-イレブン キヨスク」限定で販売する。価格は960円~。1月以降は同社販売店などでも取り扱う。

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