山口・道場門前の小料理店「厨人(くりやびと)そう旬」(山口市道場門前2、TEL 083-924-5188)が11月1日、1周年を迎えた。
「地酒と旬の食材の肴(さかな)」をコンセプトに、昨秋オープンした同店。14坪の店内にカウンター5席、テーブル8席、座敷の個室4席を設ける。
店主は和食職人歴25年の本郷聰さん。埼玉・越谷出身の本郷さんは、東京都内や京都・祇園の料亭などで修業し、15年前に山口市にIターン。市内の和食店や居酒屋で経験を積み、独立開業した。
「全て手作り」をモットーに、だしや干物も手作り。旬の魚や野菜を使って創作和食を提供する。
料理は、今の季節には「広島カキ燻製(くんせい)」(780円)や「あんこう唐揚げ」(800円)、「煮穴子のかぶら蒸し」(980円)、「季節野菜の炊きあわせ」(780円)などを用意。定番メニューでは「すっぽん鍋」や「ねぎま鍋」(1,200円)も1人前から提供する。
地酒は県内の銘柄をそろえるほか、埼玉や和歌山・石川・山形など各地から約50種類をそろえる。本郷さんがコレクションする猪口(ちょこ)から好きなものを選び、楽しむことができる。客単価は5,000~5,500円。
これまでの1年間について、「ほぼ口コミで時間をかけて知っていただいてきた。客層は40代が中心で、ありがたいことに9割がリピーター。女性グループや出張中のビジネスマンの利用も目立つ」と本郷さん。
「山口に移り住んだ時から『この地で自分の店を持つ』と決めていた。今はまだ1年という気持ち。お客さまとも食材とも一期一会。小さいながらも長く続くような、愛される店にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は17時30分~23時(土曜・日曜・祝日は22時30分まで)。月曜定休。